HOME > ピックアップライブ|2007年8月24日|ZEPP FUKUOKA
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2007年8月24日(金) 午前10時。
福岡ソフトバンクホークスのホームスタジアム(ヤフードーム)前にある2,000人収容のライブホールZEPP FUKUOKAの控え室に森 源太が到着する。
8月19日から始まったNGO MAKE THE HEAVENが主催する「カンボジアの天使が舞い降りるJAPAN TOUR」の日本国内でのツアーに参加する為に急遽、帰国した森 源太は久々の国内でのライブを楽しみながら19日の東京、21日の岐阜のライブをこなしていった。
そして迎えた3会場目のZEPP FUKUOKAでのライブ。
この日は森 源太のプロデューサーでもあるLEGONIC TRAPの天上 博規や森 源太バンドでパーカッションを担当するモキチ、そして親友の丸山 茂樹もサポートとしてライブに参加する事が決まっていた。
それぞれのメンバーが昼過ぎに会場に到着すると、3ヶ月ぶりのバンド編成でのリハーサルが始まった。
演奏曲を確かめながら、入念に音を重ねてリハーサルが進んでいく。
ZEPP FUKUOKAはライブの為の音響設備が整っているホール。
会場内は気持ち良い音が何重にも重なり合い、森 源太の歌声は東京、岐阜会場に比べて伸びやかに、更に力強くなっていた。
「久々のサポートメンバーとのライブは、やっぱ楽しか〜!」
そんな彼の言葉通り、終始笑顔でリハーサルは終了。
楽屋に戻り、それぞれの出演者と談笑していると、時間は開場の時間になっていた。
この日の森 源太のライブには地元九州という事もあり親が足を運んでくれていた。
そんな親に対する感謝の気持ちを込めた歌「シロツメ草」から静かに始まった。
「好き勝手に生きとる自分ば、いつも一人の人間として信じてくれとる親に感謝しとる。
カンボジアでも元気に生きとるけん何も心配しらんよ。」
そんな優しいMCから始まった歌は会場の雰囲気さえも見事に優しさで包んでいた。
続いて、カンボジアで挑戦する今の自分を重ねた歌「絆」が始まる。
森 源太の曲はことごとくポップスに他ならない。
歌謡曲そのものであり、誰しもが口ずさめるメロディーこそが彼の何よりの魅力だろう。
そんな森 源太が時折魅せる(ロック)な表情。
この日の「絆」は森 源太という一人の男の生き様をぶつけた歌そのものだった。
まっすぐに前を向いて、足元を踏みしめて歌う姿からはカンボジアで掴んだ何かを表現している様だった。
そして目からは熱い涙が流れていた。
3曲目は新曲の「ともだち」が演奏された。
カンボジアの友達、ソバートがギターを持ってライブに加わり、日本語とカンボジア語で交互に歌われる、この新曲は森 源太がカンボジアに行った理由をそのまま歌ったかの様な歌だった。
「僕の国の言葉と/君の国の言葉で/同じうたを唄(うた)おう/どんなうたも唄える」
言葉が違っても、メロディーが何を伝えようとしているのかを教えてくれる。
まさにそんな曲だった。
そして、最後は「生命」。
「生まれてくれて/生きてきてくれて/出会ってくれて/心からありがとう」
こんな言葉を何一つ疑わずに歌う強さが森 源太の魅力ではないだろうか。
何度も何度も演奏してきた「生命」は、この日また違った意味を持っていた。
物が豊かな日本と違い、カンボジアでは子供達が今日を行き抜く為に、必死に物乞いをしながら生きている。地雷が埋まっているかもしれない広場で子供達は走り回って遊んでいる。
そんな現実を「可愛そうだ!」と、どうしても感じてしまうのだが、一度カンボジアの子供達に会えば、そんな先入観は吹き飛んでしまう。
彼らの目に悲観はなく、常に輝きに満ちていた。
「生まれてくれて、ありがとう!」
生きているだけで丸儲けだよ!
自らの命を自らで絶つ日本の子供達を思うと、何が違うのか問い掛けてしまう。
物質文明の豊かさと引き換えに手にした心の現実。
森 源太がカンボジアという国で生活して歌う理由は、まさにここにある。
そして、森 源太は「生命」を歌いに日本に戻って来た。
「生まれてくれて/生きてきてくれて/出会ってくれて/心からありがとう」
会場を包んだ優しさは、希望の光の様にイベントに集まった1,000人近くの人達を照らしていた。
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